知らないを知る
以前、職場に足首が豪快に腫れた40代の男性が来られました
特に捻ったりぶつけたりとかはないとの事
特に熱感等もなく出血した跡もなし
理学療法士の先生と何だろうと悩んでいたら、院長が内科に回せと
その結果…
何だと思いますか?
何と!
痛風でした!
びっくりしました!
教科書的な覚え方しかしてなかったので、痛風と言えば足の拇趾のMP関節にばかり起こると思ってました
帰って病理学の本を開くと
発生部位1位
母趾のMP関節
2位
足関節
その時に、学校で学んだ知識が如何に浅いものか知り、勉強は続けないといけないと悟りました
この「わからないこと」に対する反応で、医学だけでなく、仕事も趣味もスポーツも大きく差が付きます
・わからないをそのままにしておくのか
・わからないにも関わらず、自分で適当に判断するのか
わからないことがあれば必ずこのままにしておかずに理解する
知らない事は恥ではありません
それをそのままにしておくのが恥です
すぐに調べてその事象に対して2回目はしっかりと意見が述べれるようにする必要があります
また、わからないにも関わらず自分なりにこうだろうと判断して処理すると、必ずトラブルを招きます
そのトラブルが自身に降りかかるのは自業自得ですが,そのまま信じて治療を受け続けた患者さんの元に降りかかることがあります
ワタクシが知っているケースで
・便が出ないと病院へ行って便秘薬を出され続けて、食べ物が食べられなくなったと相談を受けたので別の病院も受診してくださいと言ったのに、その医者を信じて便秘薬を飲み続けて、結局、大腸がんで別の病院で発見された時には手遅れ
・おなかの調子が悪いと受診したところ、腸にばい菌がたまっていると点滴で抗生物質を入れ続けられ、全く良くならないまま突然死。調べてみると腸ねん転だった
・突然脚が動かしにくくなったと通っていた整体の先生に相談したら、骨盤が歪んでいるのでと骨盤矯正を受け続けたが、脳梗塞になっていて麻痺が残った
挙げだすときりがありません
わからなければ、それを認めて、わかるところにふるべきです
何にでも専門家はいて、一度見たことがあると案外簡単に見抜いたりできます
以前に医療業界の3の倍数の法則という記事を書きましたが、治療をし続けて、または受け続けて、全く改善しない時は何かおかしいです誤診も問題ですが、
気づいた時には手遅れなんて言うケースは沢山あります
誤診も問題ですが、わからいにも関わらずに患者さんを引っ張り続けるのも問題です
見逃しやすい骨折なんて言うのもありますので、患者さんもあまり一人の先生を信用し過ぎないで、セカンドオピニオンを求めるのも大事なことです