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整形外科『3の法則』

整形外科領域は3の倍数で動いています!

いろいろありますが、覚えておいてほしい3つの「3」をご紹介します

①3日

病院に行くとよく「急性期」「慢性期」と聞きますが、厳密に何処で区切るか決まってないです

怪我をして72時間、つまり3日は腫れが出ると言われています

ですので、3日間は腫れが広がらないように冷やす必要があります

そういった意味では3日間を急性期として応急処置を行うと治り方が変わります

②3週間

打撲や捻挫、脱臼はおおよそ3週間の加療を要します

ですので、固定等は大まかに言うとこれくらいの期間はすると思っておいてください

骨折は部位ごとに治癒するまでの期間が異なります

教科書上、最長とされる大腿骨頸部骨折で約12週間かかります

③3ヶ月

法律が変わってから、各疾病毎の最長治療期間が決められています

整形外科の怪我や骨折では、ほとんどが3ヶ月で治療を一度終了しなくてはいけません

その後は「症状固定」として、これ以上治療しても症状が変わらないとするか、転医して治療を続けるかになります(厳密には違いますが、ここでは他のケースは割愛します)

現場ではとてもではないですが、3か月で治し切るのは不可能です!

例えば大腿骨骨折は元に戻るのにどれくらいかかるでしょうか?

骨がくっつくだけであれば10週間

しかし、その間に衰えた筋肉を元の状態に戻したりするのに長ければ2年間ほどかかります

リハビリの語源は元の状態に戻すというものなので、そういった意味では3か月というのはあまりに短すぎます

ですので、通院等でリハビリを継続していかなければなりません

 

よく患者さんに「どれくらいで治りますか?」と質問を受けます

非常に頭の痛い質問です

以前の投稿でも書きましたが、何をもって治ったとするのか

それによって答えが変わります

その際の目安になるのが、この3つの「3」になります