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頭髪のメカニズム

毛は爪などと同じように皮膚が角質化したもので、結合組織というものに分類されます

曲げても切っても痛みを感じません

それは毛は死んだ組織であるからです

生きている部分は根元に当たる毛根だけで、そこにある球状の膨らみである毛球の中で毛母細胞が分裂を繰り返し、毛髪が作られています

細胞分裂が止まり、古い毛根の細胞が死滅すると新陳代謝が行われ、古い毛髪は抜け落ちてしまいます

そしてそこに新たな細胞分裂が起こり新たな毛髪が生まれます

 

髪の毛の寿命は概ね3~4年で、毎日60~100本の毛が抜けていきます

ですので、髪が抜けているのを悲しむ必要はありません

自然の生理現象として上記のような量が抜けていき、新しい髪が生まれていきます

問題は抜けた後に新しく細胞分裂が起こり、新しい毛髪が生まれてくるかが重要です

抜けるのは問題ありませんが、抜ける一方で新しく生えてこないのが問題なのです

 

また髪の毛の量は人種によって違っています

欧米人は量が多く髪の毛が細い

約12万本生えていて太さは60マイクロメートル

逆に日本人は量が少なく髪の毛が太い

約10万本生えていて太さは100マイクロメートル

なお、人間は手のひらや足の裏、唇などの一部例外を除いて体中に毛が生えています

その成長は男性ホルモンがつかさどっていますが、頭髪に関しては女性ホルモンがつかさどっている

そのため、体毛は濃いのに髪の毛が薄くなってしまうのは、このホルモンの作用です

男性ホルモンが多いと全身の毛が濃くなります

逆に女性ホルモンが多いと頭髪が多くなる

AGAの治療などで行われるのは、男性ホルモンを抑える事で女性ホルモンの作用を活性化させ頭髪を維持するのです