ぎっくり腰が起こりやすいデリック姿勢
腰痛の中でも特にヒドイものがぎっくり腰です。
今回はそのぎっくり腰が起こりやすいと言われる「デリック姿勢」について述べたいと思います。
ぎっくり腰は突然起こるものですが、その中でも最も多いシチュエーションが、荷物を持ち上げようとした時が挙げられます。
地面にある荷物を抱えようとして、ギクッ!
そのまま歩けなくなるケースもしばしばです。
この時の姿勢が問題になり、誤った姿勢をとってしまうと腰に大きな負担がかかりぎっくり腰を引き起こします。
ですので、正しい姿勢・誤った姿勢を理解すればぎっくり腰を含めて腰痛の発生を大きく防ぐことができます。
・正しい姿勢
①膝を曲げて腰を落とす
②対象物に体を近づける
③下半身全体を使って持ち上げる
・誤った姿勢
①膝が伸びたまま
②対象物から体が離れている
③股関節の屈伸力のみで物を持ち上げる
④背中が丸まってS字カーブが崩れている
この膝が伸びた誤った姿勢をデリック姿勢といいます。
膝が伸びてしまったために、骨盤の動きが阻害されて腰に大きな負担がかかります。
ちなみに、この時に筋電図で調べてみると背筋が働いていません。
ですので、正しい姿勢のように膝のクッションをしっかり使い、下半身の筋肉も運動に参加させます。
その上で、腰回りの腹筋・背筋をフル活動させて腹圧を高めながら、物を持ち上げます。
蛇足ですが、ゴルフでよく見るこの姿勢もデリック姿勢です。
プロも含めてゴルファーに腰痛が多いのは、実は正しい体の使い方を知らないからなんですね。