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膝関節治療の落とし穴

今回はかなり専門的な話になりますが、一般の方にも是非とも知ってほしい内容です

太腿の前面に人体で最大の筋肉とされる大腿四頭筋があります

読んで字の如くで4つの筋肉からなる大きな筋肉です

①大腿直筋

②内側広筋

③中間広筋

④外側広筋

この中で機能的に仲間外れがいます!どれでしょう?

こう質問すると模範的な回答として

「大腿直筋のみが股関節を跨ぐ2関節筋で、股関節の屈曲に関わっている」

が挙げられます

しかし、今回は別にもう一つ仲間外れがいて、その筋肉を意識的に鍛えないと膝関節の治療で大きな後遺症を残す話をしようと思います

先に答えから言うと内側広筋が仲間外れです

なぜ、仲間外れかというと、この筋肉だけ膝関節の伸展時に、最大伸展時にのみ活躍する筋肉だからです

逆に言うと、最大伸展しないとほとんど働かないのです

膝関節を負傷したり、経年劣化で膝の関節軟骨が減ると、大腿骨底と脛骨の骨頭が接触する際に痛みが誘発されます

したがって、膝の悪い人は立っているときは膝がやや曲がっていますし、膝を最大限まで伸ばそうとしません

そのため、内側広筋が働かなくなり廃用性委縮を起こし、どんどん筋肉が衰えていきます

そのため、内側の筋肉は弱くなり外側の強い筋肉に引っ張られる形で膝がO脚化していきます

曲がった膝とO脚化した膝のダブルパンチで骨のアライメントは崩れて、バランスを取るために他の関節が曲がったりしてきます

以前に言いましたが、骨が変形するともう元には戻れません!

したがって、膝に何か異常があったりしたら、治療と並行して内側広筋のトレーニング及び、膝の最大伸展の練習をしなければないりません!

結構、街のクリニック等ではここが疎かにされたり、そもそも内側広筋の話自体を知らない先生が多いので、街にガニ股の人が溢れています

特に女性はもともとX脚の方が多いですが、この事実を知らないために歳とともにO脚になります

では、どのようなトレーニングをすれば良いのか?

これは次回書こうと思います